空の中

空の中

空の中

有川浩自衛隊シリーズの航空自衛隊版。
前回読んだ海上自衛隊版の「海の底」とストーリー展開は似ている気がする。
前回は怪物?の巨大エビが出てきたけど、今回は未確認物体が出てきて、戦闘シーンもそれほど激しくもなかったのでよかった。その未確認物体ははるか上空にいて、人間と会話する能力があるというところがSFチックで、話にどんどん引き込まれていった。
怪物や戦闘などありえないことだらけだけど、最終的には人間くさい話でまとまるのが、この作家の作風か。この人間くささがいいのかも。
専門的な内容も多く、文章を丁寧に読み進めていく必要があったが、それでも楽しく読めた。