図書館戦争シリーズ
- 作者: 有川浩
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かねてから読みたいと思っていたシリーズ
図書館が自衛隊のような防衛組織を独自に作り、敵対するメディア良化委員会から、表現不適切で不当とされる図書を奪われないよう、武力をもって対抗していくという設定。あくまで正当防衛。
そもそも、図書館と戦闘ものを結びつけるところがありえなさすぎて、面白いと思った。
主人公は女性初の図書特殊部隊隊員の笠原郁。鬼教官の堂上が実は郁がこの仕事に就くきっかけとなった憧れの人だったというベタな展開で、この二人の関係も最後まで微妙で何ともはがゆい。
この二人以外の脇役についても、1巻・2巻と読み進めていくうちに、それぞれのエピソードが明かされていき、分厚い本3冊も読むのに苦ではなかった。
設定は飛躍しすぎてはいるものの、ここまで図書館にスポットをあてた話はあまりない気がする。
自分も学校の図書室ではあるけど、図書館の現場に関わっているので、少しは理解できるところもあり、そういう意味でも面白かった。
あと1巻で完結するそうなので、4巻目が楽しみ。