鴨川ホルモー、ホルモー六景

鴨川ホルモー

鴨川ホルモー

ホルモー六景

ホルモー六景

あの「鹿男あをによし」の万城目氏のデビュー作。
鹿男も不思議な話だったが、ホルモーはもっと不思議な話だった。

一作目の「鴨川ホルモー」では、ホルモーとは何なのか説明もあったりするのだが、最初は読んでいてもさっぱり理解できなかった。
しかし、舞台となっている京都の大学のサークル内の人間模様がおもしろく、読んでいくうちにホルモーとは何なのか納得させられていったような・・・


続編となっている「ホルモー六景」は、ホルモーにまつわるエピソードが番外編とし描かれていて、こちらのほうが読みやすかった。
特に、明治の実在の作家を登場させた「もっちゃん」と、戦国時代の人間と交信するといった「長持ちの恋」が私のお気に入り。


鹿男同様、ホルモーも映像化されるそうで、鬼がどんなCGとなるのか楽しみだ。